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マンゴーはタイ人に幅広く人気がある果物です。まだ青い果実も熟した果実も両方食べられています。マンゴーの木を庭で育てる家庭もたくさんありますし、販売や輸出のためにマンゴーを栽培している農家も多いです。マンゴーは様々なことに役立っており、果実を食べるのはもちろんですが、若葉も食べたりお茶にしたりします。大きく育ったマンゴーの木は涼しい木陰になるため、家に植える人が多くいます。

 

熟した果実が食べ頃の品種は多数あり、オックロン・ナムドークマーイ・マハーチャノック・ナンクラーンワン・トーンダムなどが挙げられます。一方青いまま食べる品種は、キィアオサウェイ・レード・チョークアナン・ケーオ・ファーラン・バオなどがあります。また、現在外国に輸出しているマンゴーは、ナムドークマーイ・マハーチャノック・ケーオ・キィアオサウェイという品種です。

 

現在、タイのマンゴー収穫量は年間246万トンで、全国のマンゴー果樹園は308,026ヘクタールあります。マンゴーの収穫量が多い県は、ナコーンラーチャシーマー・スパンブリー・チャチューンサオ・ウドーンターニー・ウタイターニーです。

 

 

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 マンゴーは一年中収穫できますが、品種や時期によって収穫量が多かったり少なかったりします。現在では、ほぼ全国で栽培されており、一年中収穫できるように品種改良もされていますので、市場開発や輸出に伴う需要の拡大に対応できます。

(タイのマンゴー収穫の表)

 

人気の高いマンゴーの品種

 

ナムドークマーイ


日本で販売してるマンゴーの多くはナムドークマーイという品種です。「ゴールデン・マンゴー」「イエロー・マンゴー」とも呼ばれていて、日本で最も知られており人気があります。特に、黄金ナムドークマーイとナムドークマーイ4号という種類は人気が高く、楕円形で平らな形をしており、1個の重さは300-500グラムくらいです。皮が薄く、皮も実も綺麗な黄色をしているのが特徴です。実がしまっていて、実に柔らかいとげのようなものが少しあります。種が薄く、果肉が多く、味は甘い中に少し酸っぱさも感じますが、熟れたものは甘くて良い香りがします。熟したものが食べ頃ですが、皮が薄いため、丁寧に扱わなければなりません。未熟なものは味が非常に酸っぱいですが、そのまま食べても、サラダなどに使ってもいいです。

 

マハーチャノック

 

マハーチャノックという品種は、ナンクラーンワンとサンセットという品種の雑種で、象牙のように、細長い形をしています。皮は少し厚く、重さは300-600グラムです。実の色は黄色かオレンジ色で、松明のような匂いがして、熟すればするほど匂いが強くなります。ナムドークマーイほど甘くないですが、酸っぱさはありません。実が柔らかく、種が薄いため量があります。熟したものが食べ頃で、マンゴージュース・デザート・アイスクリームなどにも良く使われています。未熟なものは味が酸っぱいです。

 

ナンクラーンワン

 

日本や海外に輸出量の多かった品種のひとつです。大きさは中から大まであります。ナムドークマーイと同じぐらいの大きさですが、先が尖っていて少し反っています。皮の色はくすんだ緑色で、表面が滑らかです。実は白く、シャキシャキした食感で、とげのようなものが少なく、味は酸っぱいです。熟したものは黄金色で、実は黄色く、滑らかでとげのようなものは少ないです。味は甘く、良い香りがします。種が薄いですが、皮が厚く、取り扱いが楽です。北部では、マムアンガーやマムアンケーンオーンとも呼ばれています。

 

レード

 

卵の形をしていて、上の方に犀の角に似たものが出ています。皮は濃い緑で、厚みがあります。未熟の時、皮は黄色っぽい緑色をして、とげのようなものがあり、ザラザラした食感です。味は酸っぱいですが、熟れると少し甘さが加わります。未熟のまま食べるのが一般的で、サラダやマンゴーの和え物に使われます。

 

キィアオサウェイ

 

最も人気の高い品種です。青いマンゴーの中でも高品質で、味はタイ人の口に合う甘さです。形は円に近いですが、先が少し尖っています。皮の色は濃い緑で、実は白く滑らかで、シャキシャキした食感です。とげのようなものが少なく、重さは約350グラムです。未熟なものは味が酸っぱく、皮が厚いですが、食べ頃のものはしっかりした味の中にほのかな甘さを感じます。熟した時の皮は黄色いの入った緑色になります。実は黄色くなり、薄く甘さを感じる味です。

 

オックロントーン

 

古くから知られている品種で、熟したものをもち米と一緒に食べるのが一般的です。大きさは小さめで、平らに近い形をしています。未熟なものは実が白く、とげのようなものが少なく、味は酸っぱいです。熟した時の皮は黄金色に変わり、良い香りがします。実は黄色く、滑らかで、味はとても甘く、種は平らで長い形をしています。

 

チョークアナン

 

熟したものが食べ頃で、雨季を含め一年中実がなります。皮が厚く、実が硬いです。熟したものの実はしまっていて、滑らかで、実が黄色く、味は甘いです。種は薄く、重さは300-400グラムあります。日持ちが良く、熟したものでも5-7日、未熟なものなら15日程保存が可能です。

 

トーンダム

 

大きさは大きすぎず、厚みのある卵の形をしています。未熟の時は、皮は濃い緑色で、実は薄い黄色いです。滑らかで、シャキシャキした食感ですが、酸味があります。時間が経つと味がしっかりしてきますが、酸っぱさは残ります。熟したものは、皮が黄色と緑が混ざった色で、実には黄色くとげのようなものが少ないです。味は甘酸っぱく、重さは約350グラムです。

 

ケーオ

 

青い未熟なものが食べ頃で、様々な食品に加工されています。実の形は丸く、皮が厚く剥きにくいです。未熟の時は皮が薄い緑色をしていて、実は白く、酸味があります。熟した時は皮の色が濃くなり、少し黄色が入ります。実は黄色く、味が甘くて良い香りがします。

 

ファーラン

 

青いまま食べるのが一般的で、コクのある味ですが、甘さがありません。実は緑っぽい白で、皮をむく時、割れる音がしますので、ファーラン(空が鳴る)と名付けられました。 

この他にもまだたくさんの品種のマンゴーがあります。家庭で育てるものもありますし、特定の地域しか見られないものもあります。例えば、バオという品種は卵より小さく、青いまま食べられます。カーイトゥック・ケーオルームランという品種は熟すと美味しく食べられます。

  

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ナームドークマーイとマハーチャノックという品種は日本で広く販売されています。

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チャチューンサオ県の様々なマンゴー

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 ナームドークマーイ4号  

 黄金ナームドークマーイ

 マハーチャノック

  レード

 キィアオサウェイ

 マンクンシー

 カーイトゥック

   

マンゴーの美味しい食べ方

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タイ人は、マンゴーの皮を全てむいてから食べます。未熟なマンゴーの場合は、非常に鋭利なナイフを使うか、皮むき器(Peeler)を使います。現在、皮むき器は様々なデザインのものが出ていますが、刃が鋭利なものでしたら、熟していない固いマンゴーでも熟したマンゴーでも上手に皮をむくことが出来ます。熟したマンゴーは柔らかくむき難いので、昔の人たちは「若い女性が熟したマンゴーをむくと、果汁は滴り落ち、表面もでこぼこになる。これでは誰も求婚してくれない」などと言いました。そこで、必ず鋭利なナイフを使うのです。しかし、食べやすい別の方法もあります。マンゴーの実を縦にスライスするように半分に切り、果肉の縦横に切り込みをいれます。そうすると小さなフォークやスプーンで簡単に食べることが出来ます。

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ヤムマムアン(マンゴーのサラダ)
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熟していないマンゴーは酸っぱいので、ナムプラーワーン(干し海老やナムプラーなどを煮詰めた甘いタレ)、カピワーン(エビ味噌が入った甘いタレ)などのタレにつけて食べます。もしくはロンタオチアオ(タイ風味噌ディップ)などのおかずとして食べたり、ナムプリック(タイ風辛味噌)につけて食べます。パッタイ(タイ風焼きそば)やミーカティ(ココナッツ風味の米麺炒め)、カーオクルックカピ(エビ味噌の混ぜご飯)などの料理に酸味を加えるために使うこともあります。あるいは、ナムプリックマムアン(マンゴー入りタイ風辛味噌)、ヤムマムアン(マンゴーのサラダ)、ソムタムマムアン(マンゴーのソムタム)など料理の材料として使われます。

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マンゴージュースも人気があります。ナムドークマーイ、マハーチャノック、ケーウなどの品種のマンゴーやまだ熟していないマンゴーを使います。果肉をミキサーにかけ、蜂蜜を少し加え味を調整します。また、ヨーグルトと一緒にミキサーにかけて、朝食にすることも出来ます。

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マンゴーの加工では、ケーウという種類を使うことが多いです。マンゴージュース、マンゴー漬け、マンゴーの砂糖漬け、マンゴーの塩漬け、マンゴースライスといった加工品にされると共に、ジャムやヨーグルト、色々なお菓子の材料用に冷凍して海外に輸出されています。