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仏教とは


仏教は、2500年前のインドに起源を持つ哲学、道徳規範、宗教的信条です。その教えは人類の苦悩の解明や個人のための苦悩の解決策であり、またその道徳規範は慈悲心と非暴力に基づいており、瞑想を通して内観へ到達する道を説いています。つまり、仏教は「実態の本質」のより深い理解に到達するための道を啓示して人々を内観へ導きながらも、人々の日常生活等に結びついた実用的な教えを提供しているのです。今日、世界で5億人の人々が仏教の教えに従っていると推定されています。

 

仏陀の誕生からタイ仏教まで
   仏教は、2500年前に仏陀によって創設されました。仏陀はインド(現在のネパール)のカピラヴァスツの王スッドーダナとマーヤ夫人の間に生まれ、シッダールタと名付けられました(仏陀という名前は釈迦が悟りを開いた後に自らを呼んだ名前で「真理を悟った者」を意味しています)。仏陀はヤショーダラーという女性と結婚して、一子を授かりラーフラと名付けました。しかし、仏陀は日々の快適な生活により心が満たされることはなく、全てのものは滅びる運命にあり人生は苦しみで満ちていると感じていました。そして29歳になった年のある晩、彼は王宮を抜け出して、人生の苦悩を解決する道を見出すため修行の旅に出ました。そして6年の修行の末、35歳になった仏陀はある満月の夜、ネランジャナー川のほとりにあるアシュヴァッタの樹(菩提樹)の下で大悟しました。その後仏陀は「四諦(4つの真理)」を弟子達に説き始め、さらに弟子達により当時の人々へその教えが広められました。仏教はこうして時が経つに連れて各地へ広く伝道されてゆき、仏陀が80歳で入滅する頃までに、インドで定着するに至りました。

   インドの王の中で最も深く仏教に帰依したのはアショーカ王で、周辺の国々まで広く布教活動を行いました。このようにしてスワンナプーム(現在のタイ)の地に仏教が伝わり、タイの人々の間にも仏教が定着してゆきました。その後、スコータイ王朝のラムカムヘーン王により仏教はタイの国教として定められ、タイは仏教の拠点の一つとなりました。そのため仏教のタイの人々への影響は大きく、その影響によりタイ人は平和を愛し、異なる民族や文化に対して無類の寛容さと歓迎する心を持ち合わせた国民となったのです。