ソンクラーン祭りの起源にまつわるお話があります。昔、知識にかけては他の者にひけをとらない1人の若者がいました。しかしその才能によって、天上界の神であるカビル・マハ・プロムの嫉妬を受けてしまいました。神はその若者に会うために地上に降りてきて、彼に3つの謎々を出しました。もし7日以内に若者が正しい答えを出すことが出来なければ若者は頭を切られ、もし成功すれば神が頭を若者に差し出す、というものでした。
初めは彼の知恵をしても答えを導き出すことができず、若者は敗北を喫することよりも自ら命を絶つ方がよい、と考え、ある場所へ向かいました。ところが、その場所へ行く途中に、若者はある母親が子供たちに向かって、ある神と若者の間の賭けについて、そして神から若者へ出された謎々の答えを話しているのを聞きました。若者はこの情報をもとに、約束の日に神に3つの正しい答えを言うことが出来ました。神は賭けに負けて、自分自身の頭を切り落としました。神の頭はとても恐ろしいものであり、もし地上に落ちれば大火災が発生し、海に落ちれば海が干上がってしまうようなものでした。ですから神の頭は天上界のある洞窟の中に置かれることになりました。
毎年新年になると、ソンクラーンの日に、その神の7人の娘が1人ずつ順番に父親の頭を掲げ持ち、その他の何百万という神々や女神たちと一緒に行列をなして歩きます。その後、天上界の人々の間で宴が催されます。宴が終わるとその神の頭はまた洞窟に運び込まれ、次の年のソンクラーンの日にまた運び出されるのです。カビル・マハ・プロムの7人の娘たちは、‘ナン・ソンクラーン’(ソンクラーンの女性)と呼ばれています。彼女たちはそれぞれ7頭の動物にまたがり、4つの異なった姿勢でその動物たちに乗ります。
   
 
毎年ソンクラーンが巡ってくる前には、王宮の占星家が国王に彼の推定したものを献上し、そして王宮に所属する画家が、その情報をもとに‘ソンクラーン・レディー’を描きました。この伝統的な慣習は約20年前に途絶えてしまいましたが、旧暦が印刷されているカレンダーにはまだ‘ソンクラーン・レディー’が描かれていて、人々にも人気があります。 |