Culture Corner



  「浮き稲」(タイ名:カオクンナーム)は、水位の上昇に応じて草丈を伸ばし、常に水中から首を出す稲です。「浮き稲」と言っても浮いているわけではなく根は土の中に生えています。タイでは雨期(6月~10月頃)になると1日に1度スコールが降り、その地域の降雨量に加え上流から大河によって大量の水が流下し、水位が徐々に上昇し数mにも達することがあります。「浮き稲」は、水田の水位が上昇しても水没することなく節間伸長し、その草丈は4m以上にもなる自然順応型の稲です。しかし「浮き稲」は、生長に栄養分が使われるため実になる部分が少なく、収量も多くはありません。主に中央部での収穫が大半を占めていますが、「浮き稲」「深水稲」を合わせた面積は全体の約5分の1程度のようです。  


5月 耕起
乾籾を乾田に直播き
雨期 土壌が十分な水分をもつと発芽
水量が増えるにつれ伸長
11月 出穂
12月 収穫(刈り入れには舟を使う場合もあります)