英語の「Carving(カービング)」は「彫刻」を意味しています。タイにおける「カービング」は、彫刻を施す材料によりいくつかの種類に分けられています。その中には、ドヴァラヴァディー時代の見事な石像彫刻から、今日お手軽に購入することのできる木彫りの置物まであり、そのどれを見てもタイの精緻な伝統彫刻の奥深さを感じることができます。


8世紀から13世紀のドヴァラヴァディー時代、ロッブリ時代に造られたクメール様式の石像寺院には、見事な石像彫刻が施されています。東北タイには、20を越す石像寺院の遺跡が残されており、回廊の壁や塔堂に彫られた見事な彫刻は昔日の栄華を語りかけてくれます。

パノムルン遺跡公園

ピマーイ遺跡



チェンマイをはじめとするタイ東北部には、伝統的な木彫りが今も受け継がれています。かつて、タイの芸術は王侯貴族のものであったため、王室の庇護のもと職人によりその技法が存続され、貴重な文化遺産となっています。木彫りはタイ東北部のみならず、タイ全土の木造寺院や伝統的家屋などでも見られます。

チーク材パネル

木彫りの置物

欄間などに繊細な彫刻が見られる伝統的家屋



影絵芝居ナンでは、牛や水牛の皮に登場人物を彫ったものをスクリーンに映し出し、タイ古典音楽の伴奏をバックに叙事詩「ラーマキエン」が演じられます。詩と物語と磨き抜かれた彫刻の技術が組み合わされた伝統芸能です。ウボンラチャタニで行われるろうそく祭りでは、美しく彫刻が施された大小さまざまな蜜蝋のパレードを見ることができます。

大影絵芝居「ナン

ろうそく祭り




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