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「大きな家族」バーンロムサイ 
 
 

   「バーンロムサイ」は、タイ・チェンマイ市郊外にあるHIV感染孤児のための生活施設です。


  バーンロムサイの代表である名取美和さんに話を伺いました。名取さんが初めてタイを訪れたのは1997年10月。仕事に使う布探しが目的でした。しかし、そこで名取さんは友人のドイツ人に案内されてHIV感染したチェンマイの女性をたまたま訪ねます。24歳のHIVに感染した母親が母子感染をさせてしまった子どもを残して死んでいくのを見たときとてもショックを受け、何か自分にも出来ることはないかと思います。最初は自分の手芸の仕事をHIV感染者に手伝ってもらうことから活動を始めますが、やがてHIV感染孤児のための生活施設「バーンロムサイ」の開設につながります。バーンロムサイの活動が軌道に乗るまでには様々な困難がありました。土地探しからスタッフの募集、HIV感染孤児の衛生管理、専門家ではない名取さんには大変でした。


   1999年11月2日最初の子ども達が施設にやってきてからも、医療の面、施設運営の面で問題が山積でした。また、地域の無理解は子ども達を村の学校へ通うことを拒みます。しかし名取さんは持ち前の行動力と創意工夫で多くの問題を乗り越えていきました。その1つが子ども達の作品展「UNDER THE TREE展」です。バーンロムサイの活動を知ってもらう絶好の機会であり、作品を販売した収益を施設の運営資金にまわす事によって、寄付だけに頼るのではなく、自立した施設の運営を実現する方法を模索します。また作品展をきっかけとした創作活動は子ども達に自信をもたせ体調まで上向きにさせました。第4回の作品展ではバーンロムサイの子ども達5人が来日し、元気な姿を見せてくれました。子ども達はそれぞれ将来への夢を語り、来場者に元気を分けてくれました。


  現在バーンロムサイには30人の子どもと、17人のタイ人スタッフ、2人の日本人スタッフがいます。その他に常時5人ほどのボランティアが活動しています。名取さんはバーンロムサイの活動を「大きな家族のよう」だと言います。子ども達は本当に自分の家族のようであり、福祉活動をしているというような気持ちではないそうです。タイの子ども達は明るく元気であり、タイは名取さんにとってホッとする懐かしい感じのする国だそうです。

 バーンロムサイの活動に関してはHPが詳しいですし、賛助会員も募集しています。http://www.banromsai.jp/


インタビュー:橋本たみ
広報文化部
在京タイ王国大使館

 

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